[絵本]『コッコさんとあめふり』てるてるぼうずを労る気持ち

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こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。

今日は片山健さんの「コッコさん」シリーズの中から『コッコさんとあめふり』を紹介します。

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コッコさんとあめふり』 片山健/さく・え 福音館書店

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『コッコさんとあめふり』ってどんな絵本?

コッコさんとあめふり』について簡単に説明しますね。

「コッコさん」シリーズ6作品目

片山健さんのお子さん”ことこちゃん”がモデルの「コッコさん」シリーズ。コッコさんが登場するお話としては6作品目の作品です。

今回はコッコさんとてるてるぼうずの微笑ましいやりとりが描かれていますよ。

『コッコさんとあめふり』はこうして生まれた

福音館書店のホームページに、この絵本を編集された方のメッセージが掲載されていました。

著者の片山さんの娘さんは、それはそれは熱心にてるてるぼうずを作っていたそうです。雨がやまないと、手紙を書いて詰め、それでもダメだとおもちゃや宝物、それでもダメだと貯金箱をひっくり返し、お金まで入れてお願いしていたのです。ストレスでダウン寸前のてるてるぼうずを、小さなふとんに寝かせて、オママゴトの薬やおかゆを作って看病してあげた娘さんの姿から、片山さんはこのお話のヒントを得ました。

このお話に出てくるコッコさんは、片山さんのお子さんそのものなんですね。そしてこんなてるてるぼうずとの微笑ましいやりとり、絵本の中だけじゃなく、色々なご家庭で見られるんじゃないかなと思います。

『コッコさんとあめふり』あらすじ

毎日毎日雨が降るので、コッコさんはてるてるぼうずを作りました。中に手紙を入れたり、宝物を入れたり、色んなてるてるぼうずを作ってお願いしますが、やっぱり雨ふりの日が続きます。

そこでコッコさんは、あることを思いつきます。

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『コッコさんとあめふり』みどころ

コッコさんとあめふり』の中で、私が好きなところを紹介します。

雨の表現が綺麗

気持ちが沈みがちな雨の日ですが、片山さんの描く雨ふりの日の風景がとても綺麗だなと思うんです。この絵を見ているだけで、雨の日に窓の外から聞こえてくるたくさんの音が頭の中に流れてくるから不思議です。

どの場面も雨が降っていますが、お話の一番最後には、心の中からパーッと晴れ渡るような素晴らしい景色が見られます。

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雨の日の縁側

てるてるぼうずの表情

コッコさんが色々なてるてるぼうずを作って試行錯誤しますが、その度にてるてるぼうずの表情が違っています。

  • 「ふぅぅ、ちょっとつかれたな…」と言いたげなてるてるぼうず
  • コッコさんの横で嬉しそうに眠るてるてるぼうず

そして裏表紙に描かれてるてるてるぼうずの誇らしそうな表情!!ぜひ実際にページをめくって楽しんでくださいね。

いつものくまさんが

コッコさんシリーズによく出てくる、くまさんのぬいぐるみですが、なんと今回は怪我をしちゃってます。骨折した時のように、肩から包帯がかかっていますね。

このくまさんを見ているだけで、コッコさんが優しく話しかけながら包帯を巻いてあげている光景が思い浮かびますよね。

今回はコッコさんとてるてるぼうずのやりとりを、じっと見守っているくまさんです。

おわりに

このお話を読むと、やっぱりてるてるぼうずを作りたくなるようで、我が家の長男もその度に「お母さんてるてるぼうず作る~」と言ってきます。そういえば自分が子どもの頃もてるてるぼうずに色々お願いしたっけ…と懐かしい気持ちになりながら楽しめる作品です。

※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。

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