今回は馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」シリーズの中から、爆笑必須の『11ぴきのねことあほうどり』を紹介します。
『11ぴきのねことあほうどり』ってどんな絵本?
まずは『11ぴきのねことあほうどり』について簡単に説明しますね。
シリーズ2作目
馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」シリーズは全部で7作品。この『11ぴきのねことあほうどり』は2作品目です。
絵本を読んでいて「あほうどり」ってあんまり、いやめったにお目にかかることはないんじゃないかと思いますが、馬場のぼるさんのお話にはこの「あほうどり」がでてくるんですよね。
『ぶたたぬききつねねこ』にも登場
11ぴきのねこたちとあほうどりのやりとりに爆笑せずにはいられないお話です。
『11ぴきのねことあほうどり』あらすじ
11ぴきのねこたちがコロッケの店をはじめました。最初は繁盛していたものの、少しずつコロッケが売れ残るようになってしまいます。
見るのも嫌なぐらいコロッケに飽きてしまった11ぴきのねこ。鳥の丸焼きが食べたくて仕方なくなったところに現れたのはなんと「あほうどり」。
さらにこの「あほうどり」が11羽の兄弟だと知り、舌なめずりしながら「あほうどり」の国へ出かけます。ところが…!?
タイトル | 11ぴきのねことあほうどり |
作者 | 馬場のぼる |
出版社 | こぐま社 |
年齢の目安 | 4才から |
『11ぴきのねことあほうどり』みどころ
それでは『11ぴきのねことあほうどり』の中で私が気に入っているところを紹介します。
3までしか数えられないあほうどりがジワジワ来る
鳥の丸焼きが食べたくてしょうがなくなった11ぴきのねこたちの前に突如現れるあほうどり。なんとこのあほうどり、数を数えるときに3までしか数えられないんですよ。
例えば6個あるコロッケを数えるときには
「ホー ホー なんてすばらしい。
いち、に、さん、いち、に、さん」「ホー 3こが ふたつもある」
こんな具合。
国にいる兄弟の数を伝えるときには
「おりますとも、わたしらは 3ばと3ばと 2わのきょうだいでして」
こんな具合です。
これを聞いて11ぴきのねこたちもそっと笑っていましたが、私も読む度にいつもぷぷっとなってしまいます(笑)
「3」「数える」というと何だかこの人を思い出してしまいますよね(笑)古すぎ!?
鳥の丸焼き欲しさに…
コロッケに飽きた11ぴきのねこたちがどうしても食べたくなってしまうのが鳥の丸焼き。そこにあほうどりが現れ、しかもそのあほうどりは11羽の兄弟だというんです。
それを聞いたときの11ぴきのねこの表情がもう、何とも言えませんね。鳥の丸焼きの絵が11個も出てくる絵本なんて他にあるでしょうか(笑)面白すぎます。
オチが素晴らしい
11羽分の鳥の丸焼きを求め、遠いあほうどりの国まで頑張って行くわけですが…。そこで誰もが予想だにしなかった展開に!!
最後のオチの部分を読むときは、こちらもつい力が入ってしまいます。聞いている長男の「あー!!」という反応を見るのが楽しくて仕方ありません。
とにかくこの驚きを一度味わって欲しいです(笑)
おわりに
もはや誰のために読んでいるのかわからなくなってしまうぐらい、読みながら私も、聞いている夫も、もちろん子どもも大笑い。
心に染みる絵本もいいけど、たまにこうやって心の底から笑っちゃう絵本もいですよね。
※記事中の表紙・見開き画像はこぐま社ご担当者様の許可を得て掲載しております。
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