今回は馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」シリーズの4作目である、『11ぴきのねこふくろのなか』を紹介します。
『11ぴきのねこふくろのなか』ってどんな絵本?
シリーズ4作目
「11ぴきのねこ」シリーズの4番目の作品がこの『11ぴきのねこふくろのなか』。毎回ねこ達の他におもしろいキャラクターが登場しますが、今回はシリーズの中で一番インパクトがあるんじゃないでしょうか😁その名も”ウヒアハ”です。
『11ぴきのねこふくろのなか』あらすじ
遠足に出かけた11ぴきのねこ。進んでいくと次々に立て札が現れます。「はなをとるな」「きけん!はしをわたるな」「木にのぼるな」…。ところがねこ達は立て札に書いてあることなどお構いなし。
すると今度は大きな袋を発見します。横には「ふくろにはいるな」の文字。さっそく袋に入るねこ達。すると…!?
『11ぴきのねこふくろのなか』レビュー
それでは、『11ぴきのねこふくろのなか』の中で、私が気に入っているところを紹介しますね。(ネタバレ注意です!!)
立て札をガン無視するねこ達
ねこ達の進む場所に次々現れる看板。
- はなをとるな
- きけん!はしをわたるな
- 木にのぼるな
- ふくろにはいるな
何と書いてあるのかちゃんと読めてるのに、見事に全ての立て札をガン無視し、書いてあることと真逆のことをするねこ達です。息子に読む度に心の中で「おーい!!」と突っ込んでしまいます。
特に私が好きなのがこのシーン。「はなをとるな」の立て札を見ながら「ひとつならとってもいいさ」と花を採ろうとするねこ達。とらねこたいしょうだけは「だめっ、とってはいけなーい」と叫ぶのですが、次のページでは…!?
採っとるやないかーい!!(笑)とらねこたいしょうの表情がなんとも言えませんね。
キャラが濃すぎるウヒアハ
『11ぴきのねこふくろのなか』で、とにかく一番インパクトがあるのがウヒアハの存在ですよね。
- そもそも名前が「ウヒアハ」という時点で笑えますし
- しゃべりながらウヒヒ アハハ ウヒヒ アハハ と笑っちゃうし
- ばけものなのにしっぽにリボンが3つついているし
- ポシェットなんかしちゃってるし
一度『11ぴきのねこふくろのなか』を読めば、誰もがウヒアハの存在が気になってしょうがなくなるはず。
ウヒアハはなぜ11ぴきのねこ達をつかまえ、ローラーひきをさせたのか。読み終わった後に色々思いを巡らせてしまいます。
裏表紙の黒い影
「11ぴきのねこ」シリーズの表紙・裏表紙の絵はいつもつながっていて、広げた状態で1つの絵になっています。お話を読み終わった後にこの『11ぴきのねこふくろのなか』の表紙・裏表紙を広げてみてみると、左端の木の後ろに何やら黒い影が…。
このシルエットは!?そうです、あいつです!!この絵を見ると、色々なことを想像してしまいますよね。
ウヒアハはいつからねこ達を狙っていたの!?
ウヒアハの本当の目的はローラーひきをさせることなんかじゃなかったんじゃない?
あなたはどう思いますか?
おわりに
ねこ達を捕まえてしまうウヒアハですが、なんだか嫌いになれない、むしろ気になってしょうがない不思議な魅力を持っていますね。ぜひ一度ウヒアハに会いに絵本を開いて見て下さいね。
『11ぴきのねこふくろのなか』グッズも豊富です。
※記事中の表紙・見開き画像はこぐま社ご担当者様の許可を得て掲載しております。
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