今回ご紹介するのは、子ども達にとっても、大人にとっても不思議な存在、「影」のお話です。
『かげはどこ』ってどんな絵本?
3歳頃からはじまった長男の「なんで?」期ですが、4歳になる今もずーっと続いています。ぱっと答えられることならいいけど、子どもたちの質問ってどれも「えーっとそれは…(汗)(汗)(汗)」と詰まってしまうようなものばかり。
今日紹介する絵本のテーマである「影」も、そんな質問のひとつではないかと思います。
- 「かげってなに?」
- 「かげってなんでくろいの?」
- 「かげってなんでぼくのかたち?」
とっても身近だけどとっても不思議な存在の影。難しい言葉で説明するのでもなく、こういう仕組みでできるんだと答えを述べるわけでもなく、影のありのまま、見たままの姿が子どもたちの目線で描かれている絵本です。
タイトル | かげはどこ |
作者 | 木坂涼/ぶん 辻恵子/え |
出版社 | 福音館書店 |
読んであげるなら | 3才から |
自分で読むなら | 小学校低学年から |
我が家で読んだ時期 | 年少~年長 |
『かげはどこ』レビュー
小さい頃は私自身も、影について不思議に思うことがたくさんあったんだろうと思うのですが、影に疑問をもつことすら忘れて過ごしてしまって今に至ります。
長男に聞かれても「なんでだろうね…」とうまいこと答えられず…。それでもそんな時、長男の疑問に寄り添えるようなこんな絵本を、熱が冷めないうちに読んでやれるというのは私の目指している子育ての一つの姿でもあります。
ページをめくってみると、そういえば影って、ただ自分とそっくりの形で自分にくっついているだけじゃなかったなぁ。よくよく見ると、影も色んな形に変化しているんだ。という当たり前のことを思い出させてくれます。
例えばすべり台の上に登った時
ぼくは ここ
かげは あっち
でもすべり台からしゅーっと滑って降りると、影は…!?
それから階段では
ときどき ママの かげは かっくん
かいだん だんだん かっくん かっくん
でも階段を登りきると…!?
私自身がすっかり忘れてしまっていた影の変化も、こうして絵本を広げてみると子どもたちと一緒に再発見できます。絵本を読んだら今度は幼稚園の帰り道や公園で、影を探して遊ぶとさらに楽しめますね。
おわりに
福音館書店のちいさなかがくのとも2003年7月号として出版されたこの『かげはどこ』ですが、実は今月2016年09月10日にハードカバー化されました😄手に入りやすくなりますね。
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