こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。
今日は、家族みんなで秋の森を探索したくなるこんな絵本を紹介します。
『まっかなせーたー』スーザのあらすじ解説
どんぐりひろいに行っていたこりすの ぱろ ぴこ ぽろ とお父さんが帰ると、お母さんが編み物をしています。出来上がったのは「まっかなせーたー」。こりすたちは大喜びで「まっかなせーたー」を着て、さっそくおでかけです。
森の中で3匹は、「まっかなせーたー」と同じ赤い色をした秋の実りにたくさん出くわします。赤いきのこ、赤い木の実、真っ赤な葉っぱ、真っ赤な柿の実。
みんな僕達と同じだねと話しながら進むと、森のむこうが火事のように真っ赤に染まっています。急いで木のてっぺんに登って見てみると、そこには…!?
『まっかなせーたー』みどころ
秋の魅力がてんこもり
『まっかなせーたー』の表紙をめくったカバーの部分に、作者であるいわむらかずおさんのこんなお言葉が載っていました。
雑木林の春の芽吹きの頃の美しさは、うっとりするほど魅力的だけれど、秋の雑木林には、うきうきしてくる楽しさがあります。思わぬものを見つける楽しさです。陽の光の中で、透き通るように輝く紅葉。赤や黄や紫の木の実、草の実。草陰にそっと咲いているりんどうやせんぶりの花。お土産に、きのこや栗の実、あけびの実でも見つけたら、それはもう最高です。
今年の秋は、子どもたちと真赤なセーターを着て、どこか素敵な雑木林へでかけてみませんか。
いわむらさんのこの言葉を読むだけで、赤や黄色に色づいた秋の美しい景色が目に浮かびます。そして絵本を開くと、かごに山盛りのどんぐりや秋の味覚がどっさり。
絵本の最初のページでぴこが手に持っているのは、いわむらさんがこの言葉の中でおっしゃっていたりんどうの花でしょうか?
木のてっぺんに登った3匹が目にした景色は、私も息を飲んでしまいました。
秋になったら、この『まっかなせーたー』の絵本を持って、家族みんなで森の赤を見つけにピクニックに行くのも楽しそうですね^^
小さなお楽しみ
いわむらかずおさんの作品には、森の小さな動物たち主人公となっている絵本シリーズがけっこうあります。例えば
- 『ねずみのでんしゃ』などの7つごねずみシリーズ
- 『14ひきのひっこし』などの14ひきシリーズ
- 『ふうとはなとうし』などのふうとはなの絵本シリーズ
などなど…。今回もこりすの兄弟が主人公になっていますね。いわむらかずおさんのこういったシリーズを読んでいていつも楽しみなのが、彼らが住む森のお家の中の小物たち。
この『まっかなせーたー』でも、ぱろ ぴこ ぽろ のものであろう木でできた車のおもちゃや木の実のコマ、木の枝でできた小さなベンチなどがさりげなく描かれています。これらがなんとも可愛らしいのです。
森の奥に、りすの家族が住むこんなにかわいらしいお家があるって想像しただけで、わくわくしませんか。
おわりに
今日紹介した『まっかなせーたー』。実は「こりすのシリーズ」という同じ ぱろ ぴこ ぽろ を主人公にしたシリーズが全部で6冊でているんです。『まっかなせーたー』はこのシリーズの3作目の作品なんですよね。今後はシリーズの他の5作品も紹介していきたいなと思っていますのでお楽しみに^^
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