今回レビューするのは「くろいぶちのあるしろいいぬ」で有名な……!?
そう!!『どろんこハリー』です。
『どろんこハリー』のココがすごい
『どろんこハリー』のお話、いったいいつ作られたのかご存知ですか!?なんと原書である『Harry the Dirty Dog』が出版されたのは、1956年。つまり約60年前ですよ。えー!!中を開いても、とても60年以上前に作られた本とは思えません。
これだけ長い間、世界各国で愛される絵本を作った人ってどんな人なの!?って思いません?実はご夫婦の作品なのです。文をジーン・ジオンさん、絵をマーガレット・ブロイ・グレアムさんが描かれてます。このご夫婦もたくさん絵本を出版されています。
こちらで1冊記事にしていますね。
それにしても、日本でも海外でも、絵本作家のご夫婦って非常に多いですね。しかも個人的に良書がすごく多い気がするんですよね。やっぱりお互い分かり合っている相手と作り出すと相乗効果でより素晴らしい物がうまれるのかなぁ。いつか絵本作家のご夫婦をひとつの記事にまとめてみたいです (笑)
『どろんこハリー』あらすじ
くろいぶちのある しろいいぬ”ハリー”はお風呂に入るのが大嫌いです。今日はお湯をためる音が聞こえてきた瞬間、ブラシを隠して逃げ出すことに成功!!
あちらこちらに出かけて行ってすすだらけになったり泥だらけになったり。あまりに汚れすぎてハリーは「くろいぶちのある しろいいぬ」から「しろいぶちのある くろいいぬ」になってしまうのです。
すっかりくたびれて腹ペコになったハリーが家に帰ってみると、家の人達の様子がちょっとおかしい。ハリーがいつもやる芸当を全部やって見せたのに、
「なんだかハリーみたいだけど、これはハリーじゃないよ」
と言われてしまいます。そう、だってハリーは「くろいぶちのある しろいいぬ」から「しろいぶちのある くろいいぬ」になってしまっていたからです。
しょんぼりするハリー。でもそこでハリーはあることに気が付いて…!?
タイトル | どろんこハリー |
作者 | ジーン・ジオン/文 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 わたなべ しげお/訳 |
出版社 | 福音館書店 |
読んであげるなら | 4才から |
自分で読むなら | 小学校低学年から |
ハリーの愛されポイント
どうして『どろんこハリー』がこれだけ多くの人に読まれ続けているのかと考えた時に、一番に思い浮かぶのはやっぱり、ハリーの愛らしさ。
子育てしてる人はハリーを自分の子どもに
犬を飼っている人は愛犬に
お話を聞いている子どもたち本人は自分とハリーを
それぞれ重ね合わせて、きゅんきゅんしたり、世話が焼けるわねーと思ってみたり、一緒に冒険した気分になったり、してるんじゃないかと思います。そんなハリーの「愛されポイント」をまとめてみましたよ♪
やんちゃなハリー
嫌なもんは嫌!!とお風呂から逃げ出して、あっちですすだらけ、こっちで泥まみれ。うん、これはまさに子育てあるあるじゃないですか(笑)翻弄されつつも、やっぱり憎めないのよね。
ちゃっかりもののハリー
これだけ大変な目にあったにもかかわらず、ハリーったら、最後の場面でまたブラシを隠しちゃってますよー!!懲りないねぇ。。。でもそこがまた憎めません。
まっすぐなハリー
本作『どろんこハリー』でも、続編である『うみべのハリー』でも、ハリーはとにかくまっすぐ。家の人達にわかってもらいたくて「見て見て!!僕だよ、ハリーだよ!!」と今にもしゃべりだしそう。続編で家の人達とはぐれてしまったときも、家の人(と思われる人)を見つけたら、脇目もふらず猛ダッシュ!!そんなにまっすぐに来られると、、、あぁやっぱり憎めないわ(笑)
おわりに
ハリーの愛らしさ、伝わったでしょうか。これからもハリーはきっと、世界中の人々を虜にし続けることでしょう^^『どろんこハリー』には続編があと3冊あります。一つの記事にまとめていますのでそちらもぜひご覧ください!
英語で読みたい方は原書もどうぞ↓
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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