今回ご紹介するのは電車好きさん必見の絵本『あかくんでんしゃとはしる』です。
福音館書店の月刊誌『ちいさなかがくのとも』からハードカバー化された作品で、赤い車の「あかくん」が主人公のシリーズの第2作目です。
『あかくんでんしゃとはしる』あらすじ
あかくんが道路を走っていると、踏切で電車くんと出会います。「一緒に走ろう!!」と楽しいドライブの始まりです。
上を走る電車くんを眺めたり、いちにのさんで一緒にトンネルに入ったり。トンネルを抜けて海に出ると、今度はボートくんも一緒に走ります。街の中では仲良しの「あおくん」を見つけました。
「さとのえき」「うみのえき」と通過してきた電車くん、終点の「まちのえき」に到着です。そんな電車くんにあかくんは「また一緒に走ろうね!!」
タイトル | あかくんでんしゃとはしる |
作者 | あんどうとしひこ/さく |
出版社 | 福音館書店 |
読んであげるなら | 3才から |
自分で読むなら | 小学校低学年から |
我が家で読んだ時期 | 3才~年長 |
『あかくんでんしゃとはしる』レビュー
『あかくんでんしゃとはしる』、こんなところに注目してみると面白いですよ。
1.有名な車がたくさん
あかくんのモデルとなったのは英国生まれのミニだそうです。福音館書店のホームページにこんなお話が載っていました。
安藤氏が子どものころ、どうしても欲しくて祖母に泣きついて買ってもらったミニカーが赤いミニでした。その思いを失うことなく大人になり、今は本物のミニを手に入れ、人生をともに走っています。そして今回、ついに絵本という二次元の世界を“あかくん”が走ることになりました。
安藤さんにとってミニはとっても思い入れのある車なんですね^^
ミニの他にも、有名な車がたくさん。私と夫がわかったのはロードスターとスバル360ぐらいでしたが、クラシックカーに詳しい方はもっとたくさんわかるんじゃないかなぁと思います^^
絵本の中で見た車を実際に探してみるのも楽しいですね。
ちなみに、今回でてきた電車くんのモデルは江ノ島電鉄だそうです^^
2.サイドストーリーも楽しめる
メインのストーリーはあかくんと電車くんのドライブですが、実はもう一つストーリーが展開しています。
「さとのえき」で慌てて電車に乗り込んだ男性、かぶっていた帽子が窓から飛んでいってしまいます。それをカラスが見つけて…。いったい帽子はどうなってしまうのでしょう。ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
3.乗り物好きさん大興奮のシーン連発
車に乗ったり電車に乗ったりしていて子どもたちが大喜びするシーン、ありますよね。うちの長男の場合で言うとこんな感じです。
「あ!!踏切だ!!かーんかーんかーんかーん…(しばらく続く)」
「あっ駅だ!!電車さんね、駅にとうちゃーくしたよ!!」
「鉄橋、鉄橋、あの電車さんね、今ね、鉄橋渡りよるよ!!」
「うぅー!!トンネルー!!」
うちの息子だけじゃないですよねきっと(笑)乗り物好きのお子様がいらっしゃる方ならわかっていただけるかと。これ全部、この絵本にでてきますよー^^そりゃあ興奮しますよね。
おわりに
今回ご紹介した『あかくんでんしゃとはしる』、乗り物好きさんにとって本当に魅力あふれる作品です。読むたびに新しい発見がたくさんあると思いますので、繰り返し楽しんでみてくださいね。
「あかくん」シリーズまとめページもご覧ください。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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