今回は福音館書店の人気ロングセラー絵本『まあちゃんのながいかみ』の続編である『まあちゃんのまほう』をご紹介します。
『まあちゃんのまほう』あらすじ
まあちゃんが「まほうのほん」を読んでいると、「知っている人を動物にかえる方法」が書いてあります。さっそく試してみると、なんと一発でお母さんがたぬきに!!でもお母さんがこのままでは困ると気づいたまあちゃん、今度は元に戻す魔法をかけます。
いつものお母さんに戻ったはずなのに、なんだか様子がおかしいぞ。
「ねえまあちゃん、じてんしゃで あそぼうよ!」
「あたし ふたりのりは いけないんだと おもってた」
「そんなこと いったって おもしろいもん!」「ねえ、だいどころで なんか つまもうよ!」
「あたし、つまみぐいは いけないんだと おもってた!」
「そんなこと いったって おいしいもん!」「ねえ、おもちゃで あそぼうよ」
「あたし、こんなに ちらかしちゃ いけないんだと おもってた!」
「そんなこと いったって たのしいもん!」
こんな具合(笑)あんまり二人でハジけていると、どこからともなくプンプンに怒ったお母さんが現れます。えっお母さんが二人!!どういうこと…!?
『まあちゃんのまほう』誕生秘話
シリーズ2作目となる『まあちゃんのまほう』、どうやら作者である高楼方子(たかどのほうこ)さんのこんな思いから生まれたそう。福音館書店のホームページにこう描かれていました。
お母さんたちをねぎらいたい。いたずらなお母さんが活躍する話を作ろう。いつもいつも「いけない」だの「やめなさい」だの言いながら、子どもの散らかした後を片づけていくなんて、あんまり割に合わないじゃないか……。そんな作者の思いから生まれた、お母さんのうさばらしになる絵本です。
たかどのほうこさん!!ほんっとうにわかってらっしゃる(T_T)
「なんで私あんなにガミガミ怒っちゃったんだろう…。オニババじゃん」と毎晩寝かしつけたあと一人どよ~んとなったり
子ども達が散らかして回ったおもちゃや干からびたごはん粒を黙々と片付ける…
そんなお母さんたちの本当の姿をたかどのほうこさんはちゃんとわかってらっしゃるのですね。そして聞いている子どもたちだけでなく、読んでいるお母さんの気持ちがスカッとするような絵本を作ってくださった。これだけでなんか感動です。
作者「たかどのほうこ」さんからクイズです!!
福音館書店のホームページに、作者の「たかどのほうこ」さんからのクイズがのっていました。とっても面白そうなので、やってみましたよ♪ただ、これはネタバレになっちゃうので、自分で答えを探したいって方は、見ないほうがいいですよね。クイズの答えを知りたい方だけお進みください^^
ではさっそくクイズをやってみましょう。
1.タヌキははじめ、どこにいた?
なんとなんと、まあちゃんが魔法をかける前から、タヌキが登場していたのですね!!よくよく見ると…お母さんの頭の横辺りに^^画像はクリックすると拡大しますので探してみてくださいね。
2.ニセモノと本物のお母さんの違いは?
本物のお母さんとニセモノのお母さんに違いがあるなんて、このクイズを見て知りましたよ(笑)こちらはニセモノのお母さんですが、ワンピースの裾のほうをよ~く見てみてくださいね。気づきましたか?
3.ニセモノのお母さんがやりたい放題してるとき、本物のお母さんはどこで何をしていた?
これも気づきませんでしたね~。こういうのって、子どもの方が気がつくんですよね。何度も読んであげていると、子どもの方が「あれ!?」って。
こちらは先ほどの写真ですが、ニセモノさんが色々やっちゃってるとき、お母さんもちゃんと登場してました。右ページのまあちゃんのお家のあたりを見てみてくださいね。ちょっとこの画像では小さすぎて見えないかもしれませんが><
おわりに
「たかどのほうこ」さんの、「お母さんたちにも憂さ晴らししてほしい!!」という気持ちから生まれたこの絵本。たかどのさんのお言葉通り、子どもに読んであげてるのを忘れてついついお母さんが楽しんじゃいますよ♪
まあちゃんのシリーズ、もっと読みたい方はこちらをどうぞ。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
コメント