『10才のころ、ぼくは考えた。』月刊たくさんのふしぎレビュー集Vol.7

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月刊たくさんのふしぎレビュー集は、我が家で楽しんだ福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」をご紹介するコーナーです。

主に子ども達が小学生になってから楽しんだものです。お子さんと読まれる際の年齢の参考にしてください。

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『10才のころ、ぼくは考えた。』あらすじ

石を集めるのが大好きだった僕。集めた石を眺めて考えた。

匂いはどう?
音はする?
僕がこの石を投げたら、石は痛みを感じるの?

…本当は僕も石が生きているんじゃないってこと、知っている。
じゃあ石は死んでるの?

どんどん奥深くへと進んでいく僕の思考を一緒にたどりながら、物語は進みます。

タイトル10才のころ、ぼくは考えた。
作者下西 風澄/文 浅井 美紀/写真
出版社福音館書店
出版年月2018年6月号
自分で読むなら小学校中学年から
我が家で読んだのは…長男小4 次男小2

『10才のころ、ぼくは考えた。』を読んで

長男は今10才。先日も10才までの自分を振り返るような宿題が出ました。書店や図書館で見かける子ども向けの本も、「10才のきみへ~」みたいなタイトルが多いので、やはり節目の年といえますよね。

このお話の著者、下西さんは子ども時代石を集めるのが好きで、その集めた石を眺めるうちにどんどん思考が深く沈んでいきます。

私はこのお話を読んで、最近Voicyで聞いたコテンラジオの「老いと死の歴史編」とリンクしました。

私達は言葉にするまでもなく、「人間は生きている」「植物も動物も生きている」「石は生きてない」と勝手に分類している。

人間や動物は老いたら死ぬものだと思っている。

でも実はそれは現代の日本に生きているというごくごく限られた境遇にある私達だけが当たり前としている思考や慣習なのだ。

こんな風に本を読んだりポッドキャストを聞いたりして、自分の当たり前が壊されていくことが楽しすぎて、読書はほんと、やめられない。

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