月刊たくさんのふしぎレビュー集は、我が家で楽しんだ福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」をご紹介するコーナーです。
主に子ども達が小学生になってから楽しんだものです。お子さんと読まれる際の年齢の参考にしてください。
他のレビュー記事はこちら↓
『イースター島-ちいさくて大きな島』あらすじ
あちこちに「モアイ」と呼ばれる巨大な石像があるイースター島。作者の野村さんは、そのモアイを実際に見るためにイースター島を訪れます。
島にある1000体ものモアイのうち、現在立った状態でそこにあるのは45体。そしてその45体は考古学者などが立ち上がらせて復元したものなんだとか。
ある時代に、次々倒されていったモアイたちの謎や、イースター島の文化がある時を境に途絶えてしまった謎について、野村さんが15回も島を訪れ、現地の方々とやり取りする中で、次第に明らかになっていきます。
タイトル | イースター島-ちいさくて大きな島 |
作者 | 野村 哲也/文・写真 |
出版社 | 福音館書店 |
発行年月日 | 2015年2月号 |
自分で読むなら | 小学校中学年から |
我が家で読んだのは… | 長男小4 次男小2 |
『イースター島-ちいさくて大きな島』レビュー
ちきりんさんのプレミアムVoicyでイースター島に旅行されたときのエピソードがありました。
そんな時、読むのにハマっている「たくさんのふしぎ」にイースター島の本があるのを見つけてさっそく読んでみたのです。
ちきりんさんのVoicyを聞くまでは、イースター島=モアイぐらいしか思い浮かばないぐらいの知識量でしたが、そんな私の知識がVoicyで少し増え、今回この『イースター島-ちいさくて大きな島』を読むことでかなり深まった気がしています。
素晴らしい文明を作り上げたイースター島の人たちが、島民同士の争いですべてを滅ぼしてしまう、そんな愚かなことをするはずがないと信じていた野村さん。
長男はその野村さんの「信じる力」が印象的だったようで、読み終わったあとに「野村さんはずっと信じていたんだね」とつぶやいていたのが心に残っています。信念を持って何かを成し遂げる方の姿を絵本越しに感じ取ったのでしょうね。
長男が小4、次男が小2の時に一緒に読みましたが、次男には少し早かったかも。長男はかなり興味をもって聞いてくれました。大人が読んでもかなりしっかり読み込んではじめて理解できるぐらいの読み応えのある内容です。
実際に現地を訪れるのはハードルの高い地域の文化をこうして手頃な価格で親子で体験できる「たくさんのふしぎ」、本当に良質な書籍だと思います。