何でもたたく1歳児、どう対応する?

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こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。

我が家の次男は現在1歳1ヶ月。1歳前ぐらいからだったと思いますが、何でもかんでもバシバシ叩くのが楽しくなってきたようで、人・物関わらず何でも叩くようになりました。

そのことに関して、どう対処していいものやらと考えあぐねていたところ、先日借りたこちらの本にまさに今の悩みにぴったりの内容の記述を見つけたためシェアしたいと思います。

読んでいる本というのがこちら。

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次男の現状

まずは次男の現状を簡単に。

  • 1歳前ぐらいから「叩く」ことにハマり始める
  • 私、夫、長男を何回もバシバシ叩く
  • やめようねと言うと余計に面白がってやる

こんな感じです。

私自身、この時期の赤ちゃんが「叩く」という行為自体を面白がってやってしまうということは、本か何かから得た知識として知っていました。

赤ちゃんの発達上不可欠なもので、無理にやめさせる必要はない。かわりに叩いて遊べるおもちゃで遊ばせてあげるのがいい。

ということも頭の中ではわかっていたつもりでした。ただ、長男の時はほとんど気にならない程度だったので、実際目の前で何度も長男が叩かれて嫌がっているのを見ると、「う~ん、どうしたもんか」と悩んでいたのです。

そんな時に、おもちゃについて学ぼうと借りていた本に、とってもタイムリーな記述があったんです。

『子育てにおもちゃを』ってどんな本?

まず私が今読んでるこの『子育てにおもちゃを』という本について簡単に説明します。

この本の存在は、静岡の超有名な子どもの本とおもちゃの店「百町森」のスタッフ&おもちゃデザイナーでいらっしゃる相沢康夫さんの著書『好きッ!絵本とおもちゃの日々』で紹介されていて知りました。その後長男が通う幼稚園の絵本の部屋でも発見。

著者の樋口正春さんとは?

著者である樋口正春さんはどんな方かなのか、本にのっていた著者紹介を引用させてもらいますね。

子どもの絵本やおもちゃに関する仕事を経て、現在は保育創造セミナー代表。毎年海外での幼児教育研修や国内でのセミナーを組織し、自らも講師を務めている。

保育創造セミナー blogというブログも運営されていらっしゃるようです。こちら↓

保育創造セミナー blog

本の内容は?

どんなことが書かれているかというと、樋口さんが今までの活動の中で出会ってこられた優れたおもちゃを具体的に取り上げながら、子育てとおもちゃ、遊びとおもちゃについて述べられています。

とにかく日本のおもちゃ屋さんで売られているおもちゃ、それをそのまま子どもに何の疑問も持たずに買い与えている親。この現状にとても危機感を持っていらっしゃいます。私も絵本やおもちゃ、子どもについて調べ始めてから、日本がこういった面で非常に遅れていることを知りました。もっともっと勉強してこのことについて記事をたくさん書き、私自身も問題提起をしていきたい!!

「叩く」という行為

では実際にこの本の中で参考になった部分を私なりにまとめてみます。

1歳児の「叩く」行為とは?

そもそも1歳の赤ちゃんにとって「叩く」という行為はどういうことを意味するのでしょうか。

まず「叩く」という行為はこのような動作の連続で成り立っていますよね。

手で握る→つかむ→手を開く→腕を伸ばす→曲げる→振り上げる→振り下ろす

さらに「叩く」ために体のどんなところを動かしているかというと、

  • 手の指
  • 手のひら
  • 手首の関節
  • 肩の関節

こんなにたくんの部分を、赤ちゃんが自分でコントロールして動かしているわけです。

そしてこれらの動作が成り立つのは、赤ちゃんが「叩きたい対象物を目で捕らえ」「そこまでの距離、方向を図り」「そこに手を持っていけている」からなんです。

これを自分の意思で行うということは、上に挙げた能力が子どもの中で統合された働きとして活動し始めたということだそう。

寝ているばかりだった赤ちゃんが、これだけの動作をできるようになったって考えると感慨深くないですか!?1歳児にとって「叩く」ことができるってすごいことなんです!!

叩くことを禁止するとどうなる?

大人が、誰かれ構わず「叩かれる」と困るからと無理にやめさせてしまうと、いったいどうなってしまうのでしょうか。

そもそも1歳児にとって「叩く」ことは脳や体の発達の証。満足するまで楽しめばやらなくなる行為なんだそう。

そこを周りの大人がよく理解しないまま止めさせてしまうと、叩きたい気持ちが消化されないまま大きくなってしまいます。

本にはこんな例が挙げられていました。

叩くことを経験しなかった子どもが、四、五歳になり、後にあげる叩くおもちゃ※に出会った時、今までの不満を一気に吐き出し、まるで「親の敵に出会ったように」叩く姿を見ることがあります。一歳の子どもは発達の要求として叩いているのですが、五歳の子どもは欲求不満で叩いていると言えるでしょう。

どうしたらいい?

では1歳児の何でも叩いてしまう赤ちゃんにはどう対応すれば良いのかというと、叩くことが目的である道具(打楽器や叩いて遊ぶおもちゃ)をしっかり叩かせてあげることだそう。

上の引用文の※の部分で紹介されていたのがこのおもちゃ。ノックアウトボールは長男が通う幼稚園の満三歳児クラスにおいてありました。ハンマートイは、IKEAでも似たような商品がありますよね。

さっそく私も叩いて遊ぶおもちゃの購入を検討し始めました。

人を叩いてしまったり、叩いてほしくないもの(例えばスプーンでお皿を叩いてしまうなど)を叩いてしまう場合は「やめようね」といってやめさせるようにします。

重要なのは「叩きたい」という子どもの気持ちをどのような形で満足させてあげるか、ということだそう。

発達に合ったおもちゃって重要

今回のことで、「赤ちゃんの心と体がどのように発達していくのか」をお父さんお母さんが知っているということは、子どもを育てる上でどれだけ重要かを改めて感じました。

さらに「その発達段階に合ったおもちゃを与えてあげること」も、赤ちゃんの発達段階で生まれる要求に応えてあげるためにはとても大切である、ということも学びました。

大人は「叩く」という行為だけに目がいって、「ダメ!!」とやめさせてしまいがちですが、1歳の赤ちゃんがなぜそんなことをしているのか、その行為の意味をきちんと知ることが、この悩みを解決してくれる一番の糸口であると感じました。

同じように悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひこの本を読んでみてください。今回私がここにまとめた部分は本当に一部分です。他にも子どもの育ちにとって重要な事がたくさん書いてありますよ。

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