今回紹介するのは、林明子さんの赤ちゃん絵本『おててがでたよ』です。
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『おててがでたよ』ってどんな絵本?
林明子さんが手がけられた赤ちゃん絵本「くつくつあるけのほん」シリーズの2作品目がこの『おててがでたよ』です。
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すっぽり隠れる大きなお洋服から、赤ちゃんがおててを出し、頭を出し、あんよを出し…。頑張って出そうとするんだけど、洋服がつっぱってなかなかうまくいかない、子育て中のお父さんお母さんならみんな我が子が愛おしくなったであろうあの瞬間が描かれています。
つい手を出したくなってしまうこのシーン。紅潮したほっぺやぷくぷくのあんよがまさに本物の赤ちゃんのよう。 「足が突っ張るよー」と眉間にしわを寄せてうなっている表情も「そうそうー!!」と頷いてしまいます。
佐々木正美さんの言葉を思い出す
この絵本を読み返していると、ふと、先日Twitterで流れてきた佐々木正美さんのお言葉を思い出しました。
佐々木正美さんは、子育てのバイブル『子どもへのまなざし』を書かれている方です。
『おててがでたよ』のお着替えの一幕は、佐々木正美さんがおっしゃる遊びの場面とはちょっと違うけど、
んー、んー、できないな…
もうちょっと もうちょっと
できた!!
この瞬間を味わうことが赤ちゃんにとってどれだけ大切なことかを教えてくれる気がします。
おわりに
赤ちゃんが洋服と格闘しているとどうしても手を出してしまいそうになる私達ですが、赤ちゃんが「できた!!」をたくさんたくさん味わって、その達成感を自分の心の栄養にしていけるように、ぐっとこらえて見守る子育てをしていきたいなと思いました。
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