今回は『ねぼすけスーザ』シリーズ6作目、『ねぼすけスーザのはるまつり』のご紹介です。
『ねぼすけスーザのはるまつり』スーザのあらすじ解説
ある朝スーザが外に出てみると、いつもより暖かくなっていることに気が付きます。今年初めてはるまつりを体験するスーザに、マリアおばさんがドレスを作ってくれることに。一緒に布を買いに出かけに行ったスーザは、真っ赤な水玉模様の布を選びました。
村の人々もまた、荷車を明るい色に塗ったり、お祭り用のスカーフを編んだりと、はるまつりの準備を始めます。マリアおばさんがドレスを縫ってくれている横で、スーザも余った布をもらって針仕事です。
待ちに待ったはるまつりの当日、スーザは完成したドレスを着せてもらいます。おばさんがスーザくらいの頃に履いていた、真っ赤な靴を履かせてくれますが、今のスーザには大きすぎました。でもいつもの履き古した靴ではドレスに合いません。スーザもマリアおばさんもがっかり。
そこでスーザがあることを思い付きます。はるまつりに、スーザはどんな靴を履いていったのでしょうか…?
『ねぼすけスーザのはるまつり』みどころ
おなじみの小さなお楽しみ
毎回恒例となってきました、小さなお楽しみ探し。1作目でスーザが探し求めた「一番素敵なもの」は見つかりましたか?今回は2場面出てきましたね。
そして今回もスーザの服に注目です。4作目を読んだ人にはわかるあたたかそうな服を着ていますね。
おめかしした村の人々が素敵
スーザのアイデアで、はるまつり当日はサンチェスもねこのベルダもいぬのホセもにわとりたちも、おめかしです。ねぼすけスーザシリーズによく登場するご近所さんたちも、それぞれおめかししています。あっあの人がこんな服着てる―!と細かいところまで見てみると楽しいですよ。
最後の場面では、広場でお祭りを楽しむ人々の姿が見られます。みんな素敵な衣装で踊っていますが、私にはスーザが一番輝いて見えます^^
お祭りを楽しむ気持ち
村の人々にとって はるまつり は一大イベントなんですね。スーザが出会う村の人みんなが、はるまつりの話題でもちきりです。当日ははるまつり用に準備した荷車や、帽子、スカーフで出発です。
広場で踊っている女の子たちの色とりどりのドレスも、スーザがマリアおばさんに作ってもらったように、身近な人が手作りしているのかもしれませんね。どの国でも、お祭りを待ち遠しく感じる人々の気持ちは一緒ですね^^
おわりに
スーザや村の人々がはるまつりの日を待ち遠しく感じている様子を見て、私もお祭りが恋しくなりました。お住まいの地域でお祭りが近づいてきた時などに、ぜひ読んでみてくださいね。
続けて紹介してきた『ねぼすけスーザ』シリーズも次回で完結です。次回は今まで出てこなかったスーザのおとうさん、おかあさんに関するお話も、マリアおばさんの口から聞くことができますよ。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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