こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。
今日は2歳ぐらいから楽しめる(もちろんもっと小さくても)クリスマス絵本を紹介します。
『クリスマスのふしぎなはこ』ってどんな絵本?
2001年に「こどものとも年少版」として刊行された「ふしぎなはこ」を改題して、2008年にハードカバー化された絵本です。
作者は長谷川摂子さん
『クリスマスのふしぎなはこ』の作者は長谷川摂子さん。私も子どもの頃から大好きな『めっきらもっきら どおんどん』や『きょだいな きょだいな』の作者さんですね。
実は長谷川さん、島根県ご出身なんですよ。同じく島根出身の私は、勝手に親近感を抱いています。なかなか島根の方いらっしゃらないですからね。まぁそれはおいといて(笑)
長谷川さんが考えるサンタクロース
長谷川さんがサンタクロースについて、こんな言葉を残されているそうです。
子どもなしでも、大人なしでも、サンタクロースは生きられません。大人と子どもの絆の上を綱渡りして、サンタさんはやってくる。
でも、子どもの絶大な想像力と信じる力がなければ、大人はサンタさんの夢を楽しませてもらうことはできません。
(福音館書店HPから引用)
私達大人が年に一度のクリスマスを楽しめるのは、子ども達のサンタさんを信じる力とエネルギッシュな想像力があってこそなんですね。子ども達が全力でサンタさんの存在を信じてくれているからこそ、私達もこうしてクリスマスを楽しく祝えるんだなぁ。考えたことなかったです。
この言葉を聞いてから絵本を読むと、長谷川さんが子どもたちに「ほら、サンタさんここだよ、ここにいるよ」って言っているような気がしてきます。
『クリスマスのふしぎなはこ』あらすじ
縁側の下で見つけた不思議な箱、開けてみると中にはサンタさんが…。ベッドの下に箱を隠し、僕はこっそり楽しみます。
サンタさんがちゃんと来てくれるのか、僕は気になって気になって、何度もお母さんにたずねます。でもお母さんは僕が余計心配になっちゃうようなことばかり言うんです。その度に箱のふたをそっと開けてサンタさんの様子を確認。
クリスマスイブの夜、最後に箱を開けてみるとそこには…?
『クリスマスのふしぎなはこ』みどころ
それでは『クリスマスのふしぎなはこ』の中で私が気に入っているところを紹介します。
タイトルから興味津々
この絵本はもうタイトル見ただけで気になりますよね。だって「不思議な箱」ですよ。その言葉だけで、何が起こるの?何が入ってるの?ってなりません?
ただの箱ってだけでも子ども達は大好きですからね。タイトルを読んだだけでも、想像力が掻き立てられます。
日本っぽいクリスマスの風景に親近感
この絵本を読むと、ふっと懐かしい気持ちがわいてくるのは、描かれている風景が昔ながらの日本でのクリスマスだからなんですね。
最近では大きなツリーを飾って、部屋の中もお家の外も電飾などでデコレーションして…っていうお家が増えてきていると思います。でも「僕」のおうちはまさに大人である私達が昔経験したクリスマスです。
- そもそも縁側が懐かしい
- さらに縁側の下に使っていない植木鉢がごろごろ転がっているのも懐かしい
- お父さんがケーキを食べながら日本酒を飲んでいるのもいい
これぞ日本のクリスマスという感じですね。子どもとはまた違った意味で、大人も楽しめるクリスマス絵本ですね。
細かいところも楽しめる
「僕」がサンタさんからもらったプレゼント。よくよく見ると、「ん?これどこかで見たような…」
そうです。これお話の初めから登場していました。壁に飾ってある「僕」が描いた絵を見てみてくださいね。おお、これか!!となるはずです^^
他にも、カレンダーのクリスマスの日に◯がつけてあったりして、家族皆がクリスマスを楽しみにしていた様子が伺えますね。
おわりに
子ども達がサンタさんについて一番気になるのは、「本当に自分のところに来てくれるのかどうか」ということですよね。その「楽しみでもあり不安でもある気持ち」がとってもよく描かれている絵本だと思います。
もともと「こどものとも年少版」として出版されていた絵本ということで、小さいお子さんとも一緒に楽しめますよ。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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