今回は、谷川俊太郎さんの言葉遊びについ声を出して笑ってしまう絵本を紹介します。最後まで読むと必ず最初に戻りたくなりますよ♪
『そしたら そしたら』ってどんな絵本?
どんなお話なのか、簡単に説明しますね。
お話の流れは?
この絵本、どんな流れになっているかというと…。言葉で説明するより引用させてもらったほうがわかりやすいのでちょっとのせますね。
どこからか あおい ビーだまが ころがってきて いけに おちた
とっぽーん
そしたら、そしたら…
かばが がばっと でてきて おおきな くしゃみをした
ぐわーくしょん!
そしたら、そしたら…
びっくりして きりんが すべって ころんだ
すってんきりん!
そしたら、そしたら…
という具合。青いビー玉から始まって、どんどん どんどん続いていきます。
そしてお話の最後は
しかは あおい ビーだまを サッカーのつもりで けっとばした
そしたら、そしたら…
どうなった?
というところで終わります。青いビー玉…ということは!?そう!一巡して延々と続くパターン(笑)
これ子どもに大ウケなんですよね~。読んでいる私としても、リズムにのって読めるし、何より楽しい♪
同じパターンの絵本も
バイロン・バートンの『ぶん ぶん ぶるるん』という絵本もこのパターンになっていて同じく楽しめます。
他にもこのパターンの絵本ってけっこうあるんじゃないでしょうか?また見つけたらこちらに追記しておきますね。子どもが理解できる年齢になったら、この流れのお話は鉄板ですよね。
『そしたら そしたら』のみどころ
『そしたら そしたら』のお話で、特に面白かったのがこの部分です。
擬音語・擬態語で大笑い
先ほど引用した時に面白い擬音語・擬態語に気づかれた方もいるかもしれません。とにかく谷川さんの言葉選びがナイスすぎます。
まずかばのくしゃみが ぐゎっくしょん!だし、きりんが転んだらすってんきりん!ですよ(笑)
私が気に入ったのは、冷蔵庫が足を踏み鳴らした時の音。ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
お話がそのまますごろくに!?
拍子をめくってすぐのページが「さいころをつくろう」というタイトルで、さいころとこまの型紙になっているんです。ちゃんと切り取り線がついていて、裏は白紙なので絵本を切り取ってそのまま使えるようになっています。
さすがにもったいないわ!!という方はコピーして使うといいですね。
で、「最初にさいころの型紙が出てくるということは、何かあるな…」と親としては色々想像するわけです。お話を読み終わって奥付のページをめくると…!?
おお!!このお話全部がすごろくになっているー!!読んで終わりじゃなくて、お話を思い出しながらすごろくで遊べちゃいます。
お話が一巡して延々続いていましたが、すごろくもよく見ると「あがり」の文字がありません。全部つながってるんですね。「えっそれじゃあこのすごろく延々続けさせられるんじゃ…」と不安がよぎったあなた、大丈夫です。ちゃんと小さい文字で「ここから はじめて ここで おわる」と注意書きが。これで安心して楽しめますね(笑)
おわりに
この絵本、実は長男が幼稚園で初めて自分で選んできた絵本なんです。我が息子ながらナイスチョイスでした(笑)
谷川俊太郎さんの選ぶ言葉のセンスに笑わせてもらいつつ、柚木沙弥郎さんの独特の絵が、さらに笑いを誘います。
難しいことを何も考えずにゲラゲラ楽しく笑って遊べる絵本です。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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