こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。
今日は片山健さんの「コッコさん」シリーズの中から『コッコさんおはよう』を紹介します。
『コッコさんおはよう』ってどんな絵本?
『コッコさんおはよう』について簡単に説明しますね。
「コッコさん」シリーズ4作品目
「コッコさん」が登場するお話として、4番目に作られたのがこの『コッコさんおはよう』です。
1作目の『おやすみなさいコッコさん』では、まだまだ眠りたくないコッコさんを、お月さまが優しく眠りに誘う様子が描かれていました。
そしてこの『コッコさんおはよう』では、それに対応するかのように、やさしい朝の光がコッコさんを目覚めさせるまでの様子が描かれています。
現在は版切れ
もともと福音館書店の月刊誌「こどものとも年中向き」として1986年に出版された絵本なのですが、その後『もう一度手渡したい「こどものとも」15選』としてハードカバー化されているようです。
ところが、それ以降重版されていないのか、Amazonでも検索結果に表示されず、ネットの古本屋さんなんかでもほとんどsoldoutになっています。
なのでこの絵本を読むには図書館で借りるのが今のところ一番な気がします。こんなに素晴らしい絵本なのに~(泣)。福音館書店さん、ぜひもう一度重版をお願いします><
『コッコさんおはよう』あらすじ
コッコさんがまだ眠っている間に「朝」がやってきます。朝は家々のにわとりを起こし、森や林の鳥達を起こし、大空を目覚めさせ…。ゆっくりゆっくり朝の光が近づいてきて、やがてコッコさんの元にも。
『コッコさんおはよう』みどころ
『コッコさんおはよう』で、私が好きだなぁと思うのはこんなところです。
静かな目覚め
毎日子育てしていると、「あぁ、もう寝かしつける時間だ」とか、「そろそろ起こさなきゃまた夜寝ないわ」なんて親の目線だけで考えてしまいがちです。でもこの絵本を読む度に、はっとさせられるんです。
自然とともに眠りにつき、カーテンの光から漏れるお日様の光とともに目覚めることが、子どもにとってどれだけ大切で幸せなことか。
子どもたちが静かな気持ちで眠りにつき、目覚められるように、私達も余裕を持って子育てしたいものですね。
空の色の変化が美しい
まだ薄暗いうちに、朝がやってきて鳥達や大空、地面を目覚めさせていきます。
初めは濃い青だった空の色がだんだん淡くなっていき、お日様の色に染まっていきます。この様子が片山さんの美しい水彩画で描かれていて圧巻です。
こんな綺麗な絵を子どもの頃から絵本で楽しめるなんて、贅沢だなぁと思いますね。
おわりに
「おはよう」の絵本なので、明るいうちにこの絵本を読むのもいいですが、夜寝る前に一緒に読んでもいいなぁと私は思っています。
「夜眠ってしまうとどうなるんだろう…」と不安に思っている子どもたちも、寝ている間にこうして朝がやってきてだんだん自分に近づいて起こしてくれるんだなぁということが感じられると、朝を迎えるのが楽しみになるかもしれませんね。
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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