ミニマリストのおもちゃの量の管理方法
子育てをしていると、自分では意図していないのに外からどんどんおもちゃや粗品が家の中に入ってきてしまうことに本当に驚きます。よほど「物を増やしたくない」という強い意志を持っていないと、全てを避けるのはかなり難しいんじゃないでしょうか。
そこで私が実践しているおもちゃの数の管理方法をまとめてみました。
1-1 おもちゃの入り口を減らす
私自身が意図せずおもちゃが増えて困ったのは
- 飲食店で頼んだお子様セットについてくるおもちゃ→最近は事前に断る勇気が持てるようになりました
- 店頭やイベント、園で配られる粗品→子供もその場にいて現物を見てしまっているので断れない
- 全ての親が悩まされるであろうガチャガチャの誘惑
- 兄弟どちらかが得たおもちゃを他の兄弟も欲しがる→
- 祖父母などの来客時に手土産でおもちゃを持ってくる→事前に何もいらないよと伝えておく
- 仲良しのママ友から善意でおさがりをいただく→これが一番断りづらいですね
などの場面です。
断るのが苦手な性格なので、これには本当に困り果てました。今でも解決策を見いだせたわけではありませんが、飲食店や店頭など、今後お会いする機会がない方とのやり取りの中ではお断りする勇気を持てるようになってきました。
おもちゃを減らしていっているはずなのに、気づいたらまたおもちゃが増えている!!という方は、まずおもちゃが増えてしまうのはどういう状況の時なのかを紙に書き出してみてください。
そして状況ごとに対策可能なのか、可能であればどう対策をとればよいのか自分なりの方法を考えてみるのがよいかなと思っています。
1-2 今あるおもちゃの見直し
意図せず家に入ってくるおもちゃ、毎日の工作で次々と作り出される紙モノ、両親・祖父母からの誕生日プレゼント…。最近おもちゃが収納のキャパを超えてきているなと感じたら、すぐに子供たちと一緒に見直しをはじめましょう。
我が家では、子供一人一人に個人ボックスを用意しており、しばらく取っておきたいおもちゃや工作品はそこに入れるよう伝えています。そしてそのボックスが溢れそうになってきたり、床にものが散らばりはじめたら、子供たちと一緒に「見直しタイム」を設けるようにしています。
- 個人ボックスの中身を床に広げる
- 部屋中に散らかっていたおもちゃもここに集結させる
- 「これはいる?いらない?」と1つ1つ地道に確認しながら分別する
この作業は、慣れないうちは子供達も「全部いるー」となって全く減らすことができません。ただひたすら繰り返していくと子供達自身も
「これはしばらく使わなかったからもういいや」
「これだけはずっと持っておきたい」
などの基準が自分の中で確立されてくるようです。
繰り返すうちにいる・いらないの判断が自分でスムーズにできるようになってきました。
はじめは親もイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、子供たちの判断力を育てるつもりで気長に付き合ってみてください。この選別作業を続けていけば、将来自分の空間を持つようになった時に役立ってくれるはずです。
子供の物欲を刺激しないために
今の時代、子供達の物欲を刺激する仕組みが至るところに仕掛けられています。
- プライムビデオやYou Tubeを開けば関連番組が出てくるし
- 戦隊モノを見ればCMで戦闘グッズを売りつけられるし
- ショッピングセンターに行けばゲーセン・ガチャガチャコーナーに出くわすし
大人の私達ですらテレビやネット上の広告を見てその気になって買ってしまう経験があるぐらいですから、子供が広告を見て自制するなんて難しいですよね。
我が家が危険区域として避けている物欲刺激コーナーは
- ゲームセンター・ガチャガチャコーナー→用事がない限り近づかない
- おもちゃ販売店→近づかない 誕生日やクリスマスは希望商品を聞いてネットで購入
- おまけがついてくる飲食店
もう家に十分な量のおもちゃが揃っているのに、物欲を刺激される場所に近づいてしまっては、子供も買ってもらえないストレスが増えるし、親もなだめるストレスが増えるし、いいことがありません。
どちらにしても幼稚園の友達などから情報を仕入れてきて「あれが欲しい」「これが欲しい」というのですが、それは仕方がないとして、無駄に物欲を刺激しないためにできることはしておきましょう。
ミニマリストがおもちゃを選ぶなら
ミニマリストでありたい私達が子供のおもちゃを選ぶ時、いくつかの基準を持っておくと無駄&不必要なおもちゃが増えてしまう状況を減らせるのではないかと考えています。具体的に私が実践している基準をご紹介しますね。
作るための材料を選ぶ
まず1つ目に大切なことは、「それ自体で遊ぶおもちゃ」ではなく「何かの形を作り上げるおもちゃ」を選ぶということです。
例えば戦隊モノのベルトは戦いごっこに、 としてしか遊べませんよね。
長い年数飽きずに遊べるおもちゃを選ぶ
先程触れた「何かの形を作り上げるおもちゃ」がまさに該当するのですが、長い年数遊び込めるおもちゃというのはきちんと選べば必ずあります。我が家では積み木、レールのおもちゃ、ピタゴラスというマグネットのおもちゃ、ラキューはすでに6年選手。兄弟揃ってとにかく長い期間遊んでいます。子供が小さい頃からこの基準を知っておくと、
年齢、性別関係なく遊べるおもちゃを選ぶ
兄弟の年齢が離れていたり、性別が違っていたりすると、おもちゃのジャンルや幅も広がり、それがおもちゃの数にも影響してしまいますよね。この場合にも、メインのおもちゃに おもちゃの数を必要以上に増やしたくない場合は、「対象が限られたおもちゃ」よりも「どの子供達も遊べるおもちゃ」を選ぶことを意識してみてください。
ミニマリストのおもちゃ収納
おもちゃの入り口や持ち方の基準を見直し、おもちゃの量が定まってきたら、収納を整えていきましょう。
それぞれの専用ボックスを作る
上記でも触れましたが、子ども1人につき1つ、一時保管ボックスを作ることで、子ども達の気持ちも大切にしつつ持ちすぎない暮らしを実現することができます。
息子がとにかく工作好きで、毎日大量の制作物が生み出されるようになってから部屋の荒れ具合が半端なくなりました。
この一時保管ボックスを取り入れてからは、「今気に入っているもの」や「頑張って作った大事なもの」を気が済むまで保管できています。親もそういった一時的なものが床に散らばらないのでなんとか心の平穏を保つことができます。
オープン棚で出しやすくしまいやすく
幼稚園や保育園では、おもちゃの収納にオープン棚が使われていますよね。子ども達がどこに何のおもちゃがあるかをひと目で認識でき、頭の中で「今日はあれを使ってこう遊ぼう」と想像力を膨らませながらおもちゃを選ぶことができるため、オープン収納が最適なのです。
またどこに何を収納するのかがひと目でわかるのも幼児に最適な収納方法といえるでしょう。
ミニマリストでありたい方からすると、カラフルな子供のおもちゃは見えないように隠してしまいたくなるかもしれませんが、子ども自身の選ぶ力、遊ぶ力、片付ける力を育ててあげるためにも、オープン棚収納を取り入れてみてはいかがでしょうか。
我が家ではDIYで棚を作成し、おもちゃの変遷に合わせて場所や中身を変えながら使用しています。
まとめ
良質なおもちゃは、子どもの発達・心身の成長に欠かせないものです。親がミニマリストだからといって子ども達のものまでむやみに減らす対象に入れるべきではないと私は考えています。
ただ親である私達、そして持ち主である子ども達自身の管理能力を超える量のおもちゃが部屋を占領してしまっている場合は、持ち方の基準を見直してみる必要があるのではないでしょうか。ご紹介した方法の中で取り組みやすいところからチャレンジしてみてくださいね。