こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。
7回に渡って紹介してきた『ねぼすけスーザ』シリーズ。1991年に出版された1作目から2014年に出版された完結編までの7作品をまとめてご紹介します。
『ねぼすけスーザのおかいもの』シリーズの魅力
1作目『ねぼすけスーザのおかいもの』はこうして生まれた
月刊誌「こどものとも」の50週年記念ブログに、作者の広野多珂子さんのインタビューがのっていました。なんと、『ねぼすけスーザのおかいもの』がどうやって生まれたのかを語られています。
25年間スーザシリーズの大ファンである私にとってはもうたまらないインタビューですよ。特に印象深いのはこの一文。
スーザについても特定のモデルがいるわけではなくて、ラ・マンチャでお友だちになった小さな女の子でもあり、自分の娘でもあり、とっても図々しいかもしれないけど、わたし自身でもあるんですね(笑)
読者がそれぞれスーザと自分自身を重ねあわせられるからこそ、この作品に深い愛情を感じるのですね。ぜひインタビューも読んでみてください。
スペインの風景
先ほどのインダビューにものっていましたが、『ねぼすけスーザ』シリーズの舞台はスペインが元になっています。広野さんご自身がスペインで目にし、肌で感じたスペインの良さや風景が、絵本の中にこれでもかというぐらい詰まっています。絵を眺めているだけでも、日本からスペインの田舎町にタイムスリップしているかのよう。
子育てと家事に追われてバタバタしていても、この絵本を開いている間だけは、時間がゆったり流れるような気がします。
家族の絆の強さ
『ねぼすけスーザ』シリーズで一番感じるのは、スーザとマリアおばさんの絆の強さ。読んでいるだけでスーザがおばさんを思う気持ちと、おばさんがスーザを思う気持ちがひしひしと伝わってきます。
7作目の『ねぼすけスーザのきいろいリボン』で、なぜスーザが両親ではなくマリアおばさんと暮らしているのか、少し明らかになりました。スーザとマリアおばさんは親子ではないけれど、そんなこと関係なしに相手を大切に思いやる素晴らしい家族だなと思います。
毎回でてくる「ほおずり」を見ると、もっともっと子どもたちにほおずりしようって気持ちになります。
『ねぼすけスーザ』シリーズ全作品紹介
それではシリーズ全7作品を順番に紹介していきますね。
『ねぼすけスーザのおかいもの』―1作目
スーザシリーズの中で不動の一位はやっぱりこちら。私が初めてスーザと出会った絵本です。数えきれないほど読んでもらって、今は息子に読んであげる立場になりました。何度読んでも最後のシーンでは涙ぐんでしまいます。
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『ねぼすけスーザとやぎのダリア』―2作目
お腹が大きいやぎのダリアを気遣う優しいスーザ。それなのにダリアがどこかに消えてしまって…。シリーズの中では、一番ハラハラ・ドキドキする展開にこちらも胸が詰まります。
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『ねぼすけスーザとあかいトマト』―3作目
マリアおばさんが大切に育てたトマトをたくさんの人に食べてもらいたくて奮闘するスーザ。スーザの笑顔を見ると、周りの人々も自然と笑顔になります。マリアおばさんのトマト、全部売ることができたでしょうか?
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『ねぼすけスーザのセーター』―4作目
お話の結末が素敵すぎて、読んでいるこちらも心がぽかぽか温まります。マリアおばさんさすが!!とつい言いたくなってしまう展開です。
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『ねぼすけスーザのオリーブつみ』―5作目
膨大な数のオリーブの実を、村の人々が一つ一つ丁寧に摘んでいく様子が描かれます。私達が普段何気なく使っているオリーブオイルも、現地の方々がこうして手間ひま愛情かけて作ってくださっているんですね。日本ではなかなか経験することのできないオリーブ摘みを絵本で楽しめます。
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『ねぼすけスーザのはるまつり』―6作目
はるまつりを初めて体験するスーザに、マリアおばさんがドレスを作ってくれます。村の人々もはるまつりで身につけるものを準備したりと楽しそうです。お祭り当日までの待ち遠しい気持ちを思い出させてくれるお話です。スーザのドレス姿にはうっとりですよ^^
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『ねぼすけスーザのきいろいリボン』―7作目
ご近所さんのテレサおばさんの出産の様子とともに、スーザが赤ちゃんの頃の様子も描かれます。お父さんとお母さんに見守られて生まれた赤ちゃんを、ちょっとうらやましそうに見つめるスーザ。家族の絆について考えさせられます。
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おわりに
シリーズ全部で7作品あるので、かなりボリュームがあるように感じるかもしれませんが、1作目を読めばすぐにスーザとマリアおばさんの虜になるはず。そしてどんどん続編が読みたくなること間違いなしです。ハードカバー化されていない作品も多いので、ぜひお近くの図書館で探して読んでみてください。
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