今回は馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」シリーズの記念すべき1作目、『11ぴきのねこ』を紹介します。
『11ぴきのねこ』ってどんな絵本?
まずは『11ぴきのねこ』について簡単に説明しますね。
作者は馬場のぼるさん
漫画家としてキャリアをスタートされた馬場のぼるさん。『11ぴきのねこ』シリーズは馬場のぼるさんの代表作でもあります。他にもこんな作品が。
あの手塚治虫さんとも深い親交があり、手塚さんはご自身の作品に馬場のぼるさんや、11ぴきのねこたちを登場させているんだとか。
シリーズ1作目
『11ぴきのねこ』シリーズの1作目であるこの作品。出版されたのは1967年です。ということはもう50年も読まれ続けているんですね。
私自身も子どものころ祖母に読んでもらっていた記憶があります。
『11ぴきのねこ』あらすじ
11ぴきののらねこは、いつもお腹がぺこぺこ。落ちている魚を拾っても、11個に分けるしかありません。そんなねこたちにおじいさんねこが言います。
山のずっと向こうの湖に怪物みたいな大きな魚が住んでいる、と。
11ぴきのねこたちはさっそく出かけます。ついに大きな魚を見つけ、捕まえようとしますが歯が立ちません。
ある晩島の上で眠っている大きな魚を見つけたねこたちは…!?
『11ぴきのねこ』みどころ
それでは私が『11ぴきのねこ』の中で気に入っているところを紹介しますね。
表紙にいるのは何匹?
確か絵本ナビさんの11ぴきのねこのページだったと思うんですが、こんなクイズを見つけたんです。
『11ぴきのねこ』の表紙にはねこが何匹いるでしょうか?
このクイズを見るまで、当たり前のように11ぴきいるもんだと思ったんですが、数えてみると…あれ!?そういえばあいつがいないぞ!!となったわけです。
ぜひ皆さんも数えてみてくださいね^^
ねんねこさっしゃれ
このお話の中で度々出てくるのが『ねんねこさっしゃれ』という歌。11ぴきのねこたちが捕まえようと狙っていた大きな魚が昔覚えた歌という設定でした。この歌を歌っているシーンが3回も出てくるので、なかなか重要ですよね。
この歌のことを知らないと、絵本を読んでいても
『ねんねこさっしゃれ』…????
状態だと思います。
実は私、この歌を事前に知っていたんですよ。こちらの子守唄がたくさんのっているCD付き絵本。
たくさんの子守唄(ブラームス、シューベルトに始まり、色々な地方のわらべうたまで)が収録されている絵本なんですが、この中に『ねんねこさっしゃれ』が中国地方の子守唄としてのっているんです。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。歌を知っていると、このお話をより楽しめると思います。
歌詞・楽譜・メロディがこちらでもチェックできます→『ねんねこさっしゃれ』
つい突っ込みたくなるオチ
とにかくこのお話の一番のツッコミどころ!?は最後のシーンなんですが、そのオチがわかる直前のワンシーンが絶妙なんですよ。このシーンがあるからこその、オチですよ!!
おわりに
11ぴきのねこたちは、シリーズのどの絵本を読んでも、自分たちの欲望に正直で、そこが魅力です。11ぴきのねこたちに出会ってしまったら、「もっと生きたいように生きていいんだ!!」って背中を押されてしまうかもしれませんよ(笑)
※記事中の表紙・見開き画像はこぐま社ご担当者様の許可を得て掲載しております。
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