「こどものとも012」ハードカバー化された人気作をまとめてみたPart.4

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赤ちゃんから楽しめる福音館書店の「こどものとも012」シリーズ。その中からハードカバー化された人気作品を10冊ずつ紹介しています。Part4の今回も「こどものとも」でおなじみの絵本作家さん達の作品がたくさん登場します。

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『おさんぽ おさんぽ』

大好きな広野多珂子さんの作品です。広野さんの絵って描かれている人の体温まで伝わってくるなあと思いませんか。今回は長靴を履いてお散歩を楽しむ子どもの足元がクローズアップされています。

大人の背の高さでは、地面近くで何が起きているのか気にすることもなくスタスタ歩いてしまいますが、地面に近い子どもたちの目線では、とっても面白い世界が繰り広げられているのですね。雨が大好きな生き物たちにたくさん出会ったり、雨の日のお散歩の醍醐味、水たまりもバシャバシャと楽しみます。

『あめかな!』

こちらも雨のお話です。初めて読んだとき、「あぁ、子どもって雨をこんな風に感覚的に受け止めているのかもしれないな」と思いました。

ポツポツと空から落ちてくる雨つぶ。霧のような細かい細かい雨。アスファルトから上がってくるむわっとした空気。

これらが水彩画で描かれているのですが、大人の私が見ると、なんだかハッとする表現。でも子どもたちには雨ってこう見えているのかもと思わされます。著者のU.G.サトーさんの感覚に脱帽です。

『よくきたね』

最近次男がおいでおいでを覚えて、誰かに来て欲しいときに手招きするようになりました。この絵本もそんなおいでおいでの絵本です。

おいでおいでをするのは動物たちのお母さん。子どもたちがお母さんのもとにいくと、どの動物のお母さんも

よくきたね

いいこ いいこ

『よくきたね』

と抱きしめます。

子どもが求めてくれるときには、いつもこんな風に抱きしめてあげたいなと思わされる絵本です。

『かんかんかん』

長男がまだ生後4ヶ月ぐらいの時に出会った絵本です。真っ黒な背景の中、浮かび上がる遮断機。そこへやってくるのは…

んまん ままん
んまん ままん

んまんまれっしゃ

にゃにゃん にゃにゃん
にゃにゃん にゃにゃん

にゃあにゃあれっしゃ

手作りの列車や車、動物たちが楽しい写真絵本です。

『こやぎが めえめえ』

実際にやぎを飼っていらっしゃる田島征三さんが描かれたやぎさんの絵本です。
幼稚園から持って帰ったこどものとも年少版『こやぎがすやすや』に、この絵本がシリーズものであることが書かれていてこの絵本の存在を知りました。

『こやぎがめえめえ』が1作品目で、『こやぎがぴょんぴょん』、『こやぎがむしゃむしゃ』がこどものとも012として出ています。

どれも少ない言葉で、こやぎの愛らしさや、人間の子どもにも通じる子どもらしさが描かれていて、読んだあとは我が子が愛おしくなります。

『バルンくんとともだち』

part2で紹介した『バルンくん』の続編です。(バルンくんシリーズはまだまだ他にもありますよ)

バルンくんは、イギリスのオースチン・ヒーレー・スプライトというスポーツカーがモデルになっているそうですが、今回はその他にあの超有名なポルシェくん、そしてアルファロメオのアルファくんが登場!!3台並んでサーキットで競争します。

お母さんも読みやすい乗り物絵本だと思いますが、車好きのお父さんだったらこれは積極的に読んでくれるんじゃないでしょうか(笑)

『もじゃらんこ』

岸田衿子さんが文を書かれたこちらの絵本、登場するのは3匹の毛虫たち。私、本当に虫が苦手でして、もちろん毛虫も実際に見るのはほんっとうに無理なんですが、絵本の中では可愛く見えちゃうんですよね(笑)

3匹並んで

もじゃ もじゃ
じゃら じゃら

おでかけする毛虫たち。葉っぱの裏に隠れて…

やーっ
ややーっ
やややーっ

とかくれんぼ遊び。小さなお散歩に癒やされる1冊です。

ハードカバー化はされていませんが、続編の『もじゃらんこどうしたの?』もでています。

『こちょこちょ』

子どもたちの大好きなこちょこちょ遊び。身近な動物たちもこちょこちょ遊びが好きなようですよ。

ねこさん こちょこちょ
かえるさん こちょこちょ

ねこに かえるに にわとり…順番にこちょこちょされていきますが、こちょこちょされたときの動物たちの反応がダイナミック。福知伸夫さんの版画から迫力が伝わります。

最後のちっちゃなちっちゃなあの生き物のこちょこちょになんだかほっこり^^

『ころころ にゃーん』

長新太さんの絵本はどれも斬新で、長男も『キャベツくん』シリーズなど好きな絵本が多いです。中でもこの『ころころにゃーん』はダントツで笑い転げていました!!

いやほんとに、ただ

ころ ころ
にゃーん

の繰り返しなのに、なぜこんなに笑えるんでしょう。長新太さんの威力を感じる1冊です。

『おおきい ちいさい』

得体の知れないおおきいものとちいさいものがたくさん出てきます。読み方も

お、お、き、い

とか

おーきーい

とか、「おおきい」という言葉1つでも読み方でこんなに表情が変わるのかと驚きます。元永定正さんの独特の謎の生物が、色んな「おおきい」「ちいさい」の言葉とちゃんとマッチしていて見事です!!

おわりに

今回も、赤ちゃんと一緒になって楽しめる絵本がたくさんありました。個人的に長男の反応が一番おもしろかったのは『ころころ にゃーん』でしたね~。赤ちゃんのお気に入り、お母さんお父さんのお気に入りが見つかりますように。

Part.5はこちら↓

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