こんにちは。スーザ(@ouchidesugosou)です。
先日、世界中で愛される犬ハリーのお話『どろんこハリー』をご紹介しました。今日はその続編である『うみべのハリー』を紹介します。
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ハリーとの出会い
私がハリーに初めて出会ったのは、『どろんこハリー』じゃなくて『うみべのハリー』の絵本なんです。小さい頃に親戚にたくさん絵本をもらったのですが、そのうちの一冊が『うみべのハリー』でした。
なんと第5刷(1970年)なんですよー。なかなかの古さですよね。しかも透明のカバーがかかってるんです。(今では茶色に 笑)当時は、こんなカバー付きで売ってたんでしょうか?
大人になってから覚えていたのは、「ハリーの絵本が好きだった」ということだけ。内容はぼんやりとしか記憶にありませんでした。でも息子が生まれてもう一度読み直し、改めてハリーの愛らしさや、ほっとけない可愛さにハマってしまいました。
こちらが年季の入った我が家の『うみべのハリー』↓
『うみべのハリー』スーザのあらすじ解説
「くろいぶちのある しろいいぬ」ハリー、今日は家の人達と海におでかけ。海辺は好きだけど、かんかんでりのお日様は苦手です。
そこで家の人のビーチパラソルに潜り込もうとしますが、満員で追い出されていまいます。子どもたちの砂のお城や、太ったおばさんの影に隠れたりするけれど、どれも失敗。
疲れて座り込むハリーの上から大波が!!気づけば海の中に浮いていました。そのうえ海藻が体にかぶさって、海の底からでてきたおばけのようです。
そのおかげですっかり涼しくなったハリーは、家の人達のビーチパラソルを探しますが、なかなか見つかりません。だって何百本も立っているビーチパラソル、一本残らずそっくりなしまもようなんですよ。しかも見る人みんなが日除け帽子にサングラスをかけ、オイルを塗っています。
ハリーを見た人たちが「かいぶつだ」「おばけだ」と騒ぎ出し、見回りのおじさんたちがハリーをつかまえようとします。おじさんが大きなくずかごをハリーにかぶせようとしたその時、ハリーは自分の名前を呼ばれたような気がして走り出し…。
読むときココだけ注意!!
私は色々な方の絵本レビューを読むのが好きでよく読むんですが、『うみべのハリー』のレビューを読んでいてひとつ気になったことがあります。「翻訳にちょっと無理がある部分が」 という意見が思いのほか多かったんです。
どの部分かというと、これがまたオチの重要なところなんですよね。ホットドッグやさんの「いらはい! いらはい!いらはい!あついうちに いらはい!」という声を聞いたハリーが、自分の名前を呼ばれていると思って声のする方に走っていくシーン。
原書では”Hurry!Hurry!Hurry!Get ‘em while they’re hot”となっているようですね。英語では急いで!のhurryとハリーの名前harryがかかってるんですが、日本語だとそうなりませんから、どうして「いらはい」を「ハリー」と間違えるの?となってしまうようです。これは訳すの大変ですよね。絵本界の大御所の渡辺茂男さんですら、苦労されたのだとか。
個人的にはそこまで気になりませんでしたが、ん?と思う方もわりと多いようです。子どもに質問されるようであれば少し補足が必要かもしれませんね。
それでも読みたい!!『うみべのハリー』
翻訳面で多少気になる部分はあれど、多くの方が「それでも子どもがとっても喜んで聞いている」ということで高評価ばかり。私もほんと、そう思います。今作でも私がハリーにのめり込んでしまったポイントをお伝えします^^
迷子のハリーが心配で仕方ない
ハリーがなかなか家の人達を見つけられないので、もう親みたいな気持ちで、ヤキモキしながら読み進めてしまいます。見回りのおじさんがハリーを捕まえようとするシーンなんか、心のなかでは「ハリー!!逃げて―!!」って感じです(笑)
終わり方がめっちゃいい!
迷子になったハリーが家の人達を探そうとしても、海辺に並んでいるビーチパラソルが全部そっくりのしまもようで見分けがつかなかったんです。でも、物語の最後に嬉しい展開が。
次にみんなで海に行った時は家の人達が新しいビーチパラソルを買ってくれていて、ハリーはそれがとっても気に入ったんです。なぜだと思いますか?ぜひ読んで確かめてみてくださいね♪
おわりに
今回も世話のやけるハリーから目が離せませんでした。3作目ではいったいどんなことをしでかしてくれるのでしょうか(笑)記事の更新をお楽しみに^^
※絵本の表紙、見開き写真は、福音館書店ご担当者様の許可を得て掲載しています。
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