今回ご紹介するのはNHKスペシャル「超恐竜世界」で制作されたCGを使った恐竜の物語。出版は2020年で巻末には最新研究でわかった研究結果も掲載されています。恐竜のものがたり絵本で最新の研究結果が反映されているものはまだまだ少ないと思いますので恐竜好きさんはぜひチェックしてみてください。
恐竜好きの子ども達が尊敬してやまない小林快次先生監修です。
『超恐竜世界』あらすじ
デイノケイルスのものがたり
背中の帆に傷をもつデイノケイルスの子ども「ニコ」。タルボサウルスに追い詰められ崖から落ちてしまいます。命は助かったけれど自分だけでいきていかければならなくなったニコはどんな人生を歩むのでしょうか。
トロオドンのものがたり
冬にはマイナス20度にもなる北極の地で暮らすトロオドンの「ホワイト」。秋の間に木の実を埋めておいた場所を掘り出していると肉食恐竜ナヌークサウルスにおそわれてしまいます。ホワイトは逃げ切れるのでしょうか。
モササウルスのものがたり
陸の王者ティラノサウルスにおそいかかるメスのモササウルス「ジーナ」。空を飛ぶ翼竜やアンモナイトもモササウルスのえものです。そんな海の王者のモササウルス ジーナですが、ついに子どもを産む日がやってきます。岩のかげで苦しそうにじっとするジーナ、無事に赤ちゃんは生まれるのでしょうか。
タイトル | 恐竜超世界 |
作者 | 三木茂/構成・文 小林快次/監修 NHKスペシャル「恐竜超世界」制作班/CG |
出版社 | 徳間書店 |
我が家で読んだ時期 | 小2~小4 |
『超恐竜世界』レビュー
幼稚園の頃恐竜にどハマりしていた長男。小学生になって恐竜の世界からは離れてしまったけれど、たまに最新の情報が入ってきたりした時に共有しています。今回もたまたまこの絵本を見つけたので息子たちと一緒に読んでみたら、当時の記憶を思い出したようでした。
この絵本には
・子どものデイノケイルス「ニコ」のお話
・トロオドンの「ホワイト」
・モササウルスのお母さん「ジーナ」
の3つのものがたりが収録されているのですが、食うか食われるかの厳しい恐竜の世界の様子が垣間見えます。
それぞれのお話の主人公の恐竜たちに名前がつけられていることで、つい感情移入してしまって本当に恐竜の世界に潜り込んだようです。
主人公となった恐竜たちデイノケイルス、トロオドン、モササウルスの詳細なデータ、特徴のページも読み応えがありますし、巻末には最新の研究結果がまとめてあるページも。
長男と恐竜にハマっていたのはもう何年も前なので、当時知らなかった情報もあって日々研究が進んでいることを実感しました。
今現在恐竜にハマっているお子さんも、大きくなって少し離れてしまったお子さんも、どちらも楽しめる内容です。ぜひチェックしてみてください。